フライドポテトについて

フライドポテトとは?

じゃがいもを食べやすい大きさに切って油で揚げたもので、世界中で愛される料理です。じゃがいもを素揚げにしたものや、パン粉などの衣をつけて揚げるものなどがあります。

この料理の名前は各国で呼称が異なります。日本ではフライドポテト・ポテトフライ。アメリカやカナダでは、フレンチフライ。イギリスでは、チップス。ベルギーではフリッツ。フランスではフリットと呼ばれます。

魅力

フライドポテトの原料であるじゃがいもには、人間の活動や健康的な生活に必要な栄養素が豊富に含まれています。

実は低カロリー

じゃがいもの100g当りのカロリーは74kcal。これは同量のご飯の約1/2、パンの約1/3という低カロリーです。

高血圧やむくみの解消に効果

じゃがいもにはカリウムが100g当り340㎎も含まれています。カリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割による高血圧への効果や、むくみの解消といった効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。

食物繊維が豊富

じゃがいもには腸内の健康維持に欠かせない食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には満腹感を与える効果もあり、ダイエットにも効果的です。

ビタミンが豊富

じゃがいもには、同量のみかんの2倍、りんごの3倍のビタミンCが含まれています。ビタミンCは抗酸化作用によって細胞をダメージから守る働きがあり、美容に効果的と言われています。また、じゃがいものビタミンCは加熱による損失が少ないことも大きな特徴です。

ダイエットに効果

豊富な食物繊維に加え、じゃがいもにはビタミンB1、B2が含まれており、これらは同量のご飯の3倍もの量が含まれています。ビタミンB1には、脂肪を身体に蓄積しにくくする働きがあります。ビタミンB2には、糖質・脂質・タンパク質の代謝をよくする働きがあります。

貧血予防

じゃがいもには同量のご飯の数倍の葉酸が含まれています。葉酸は、血液を作るのに非常に重要な役割を持っています。

栄養価

生のじゃがいもを皮なしで揚げた場合の栄養価(100g当たり)

成分名単位
エネルギー159kcal
水分64.2g
タンパク質2.7g
脂質5.9g
炭水化物26.2g
ビタミンC16mg
ビタミンB10.10mg
ビタミンB20.02mg
カリウム570mg
食塩相当量0g
出典:文部科学省「食品成分データベース」

フライドポテトの歴史

17世紀のベルギー南部ワロン地域の都市ナミュールで、細く切って揚げたじゃがいもが起源と言われています。17世紀中頃に起きた大寒波の際、川が凍って漁ができないため、ナミュールの村人たちは保存食のじゃがいもを小魚のようなスティック状に切って揚げて食べたのが始まりです。

その後、第1次世界大戦にてヨーロッパに派遣されていたアメリカ兵がベルギー人からフライドポテトを分けて貰い、そこからフライドポテトが全世界に広まっていったとされています。

ベルギーでは、原料として使われるじゃがいもの品種、切り方や太さ、揚げ油などにも決まりがあり、都市ブルージュには、世界初のフライドポテト博物館もあります。

原料のじゃがいも

冷凍フライドポテトの多くは、「ラセットバーバンク」というじゃがいもの品種が使われています。この品種は、以下のようにフライドポテトの製造に適した品種です。

  • 非常に大きなサイズに育つため、長いピースの製品を製造可能
  • 芽が表皮部に生えるため、加工する際に芽の部分の除去が容易
  • 原料元来の固形分が高く、調理後の食感がホクホクしている

家庭でフライドポテトをつくる場合には、「男爵」のようなホクホクした食感の品種が向いていると言われています。他にホクホクした食感がある品種は「ホッカイコガネ、ムサマル、トヨシロ、十勝こがね、ベニアカリ」などです。

カット

シューストリングカット

細切りされたじゃがいもを用いる日本では代表的なカットスタイルです。調理時間が短いため、ファストフード、居酒屋などで提供されています。

レギュラーカット

シューストリングカットよりも太めのじゃがいもを用いて、ホクホクとした食感を楽しめるカットスタイルです。ストレートカットとも呼ばれ、ファミリーレストランなどで提供されています。

ウェッジカット

三日月状の皮付きじゃがいもを用いて、じゃがいも本来の風味が味わえるカットスタイルです。ナチュラルカットとも呼ばれます。

クリンクルカット

波状にカットしたじゃがいもを用いるカットスタイルです。表面積が多く、カラッと揚がるのが特徴です。一部の冷凍フライドポテトでも楽しむことができます。

スパイラルカット

くるくると渦を巻いたじゃがいもを用いるカットスタイルです。他のカットに比べ同量のじゃがいもでの見た目のボリュームや華やかさに優れています。

ラティスカット

格子状のじゃがいもを用いるカットスタイルです。このカットスタイルならではのボリューム感と食べ応え感が楽しめます。

ハッシュドポテト

細かく刻んだポテトに調味料を加え、いろいろなかたちに成型したスタイルです。独特の食感を楽しむことができます。

コーティング

表面に味付きのバターなどをコーティングしたスタイルです。時間が経ってもサクサク感が持続します。

国別のフライドポテトの特徴

アメリカ

アメリカのフライドポテトには、主に”ラセット種”のじゃがいもが使用されています。アメリカの”ラセット種”のじゃがいもは、水分量が少なく、固形分が多いため、外はカリッと、中はホクホクとした食感のフライドポテトに仕上がります。またサイズも大きく、表面の凹凸も少ないため、フライドポテトへの加工がしやすく、比較的長いサイズのものが多いことも特徴です。日本の外食産業で最も多く使用されてるフライドポテトです。

詳しい特徴はこちらを参照ください。

ヨーロッパ

ヨーロッパのフライドポテトには、主に”ビンチェ種”のじゃがいもが使用されています。”ビンチェ種”のじゃがいもは、皮と果肉が黄色がかっており、甘味があるため、フライドポテトも黄色く、甘味があるのが特徴です。本場のベルギーでは牛脂を使って揚げるのが一般的で、家庭でも牛脂を使うと旨味が加わり更に美味しくなります。

日本

日本のフライドポテトには、主に”トヨシロ”や"ホッカイコガネ"といったじゃがいもが使用されています。水分量が少し多いため、食感はしっとりとしたものが多いです。風味がしっかりしているため、フライドポテトするとじゃがいもの味が強く感じられます。じゃがいものサイズが小さく、表面の凸凹も多いため、細長いフライドポテトへの加工が難しく、比較的短いサイズのものが多いのが特徴です。

■じゃがいもの品種別特徴

品種主産地特徴
ラセット種アメリカ、カナダ・果肉が白く芽が浅い
・水分量が少なく固形分が多い
ビンチェ種ヨーロッパ・果肉が黄色い
・ラセット種に比べるとサイズは小さい
トヨシロ、ホッカイコガネ日本・小ぶりなものが多い
・芽が深く加工しにくい

冷凍フライドポテトについて

冷凍フライドポテトに関する情報はこちら

フライドポテトを使った料理

ローディッド・フライ

「ローディッド(loaded)」は、英語では「荷物を山積みにした」という意味であり、山盛りのフライドポテトに様々なソースや具材をたっぷりとのせた料理のことです。ボリューム感のある一品料理として、全米各地の人気レストランでもメニューに取り入れられています。詳細はこちら

プーティン

フライドポテトに、肉汁から作られたグレイビーソースと粒状のチーズをかけた代表的なカナダ料理です。1950年代にカナダのケベック州で誕生し、以降は地域や家庭によって多少味の違いはあるものの、カナダであれば誰でも知っているファストフードです。

ギロピタ

ギリシャの名物料理で、ケバブのように薄切り肉を棒に重ねて刺し、棒を回しながら横から火で炙り、焼けたところからそぎ落とした肉(ギロス)を、フライドポテト、タマネギのスライス、ザジキ、トマトなどと一緒にピタと呼ばれるパンに挟んで食べるファストフードです。

チップシマヤイ

フライドポテトを卵でとじて焼いたタンザニア料理です。

フライドポテトに関連する協会・団体

  • 米国ポテト協会 日本代表事務所
  • 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-5-9 精文館ビル5F
  • マーケット・メイカーズ・インク内
  • info@potatous-jp.com
  • https://www.potatoesusa-japan.com/

※その他の協会団体についても順次掲載予定です。